シーナリーハウス



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幸野 成一

2025.8.6

「平家or2階建」(チーフ設計プランナーの幸野成一です)

「平家or2階建」(チーフ設計プランナーの幸野成一です)

シーナリーハウス、チーフ設計プランナーの幸野成一です。

 

シーナリーハウスで家を建てるお客様で平家か2階建かを比較すると平家を希望されるお客様の方が多いように感じられます。

絶対に平家がいいですよと推しているわけではありません。

平家がいいのか、2階建がいいのか、その判断にはたくさんの要素があります。

そこで今回は平家と2階建のメリット、デメリットを比較して整理してみたいと思います。

あくまでも私が思っている事です。

 

平家のメリット

 

①老後も全ての部屋を活用しやすい

2階建の場合、どうしても高齢になるにつれて階段の上り下りが億劫になって、最終的には2階を使用しなくなる可能性があります。それに比べて平家は階段がないので高齢になっても全ての部屋を活用しやすいという事になります。

②地震に強い

平家であっても2階建であっても構造計算をして耐震等級3にしているので、どちらであっても地震に対しての安全性は変わらないかもしてませんが、実際の揺れの大きさは平家の方が小さいと思われますので地震に対しての安心感はあると思います。

③天井が自由

2階建の場合1階部分の天井は2階の床があるので、フラット天井になる場合がほとんどです。それに比べて平家天井=屋根裏が使えるので勾配天井にしたり、R天井にしたりと自由に形状を変える事ができます。これは室内の空間を広々感じるためにとても有効な手段です。

④全ての部屋が地面(緑)に近い

2階の窓の外にを取り込もうとするとかなり高さのある高木を植える必要がありますが、平家の場合、あまり高さのないでも窓の外に緑の景色を作りやすいです。この効果により家の中にいても森の中にいるように感じられたり、部屋の実面積より広く感じるなどの効果が望めます。

⑤メンテナンスしやすい

2階建と比べて外壁の高さが低いのでちょっとしたメンテナンスなどは、足場をかけずにできる場合が多いです。その結果、2階建と比較してメンテナンスの費用を節約できるという事になります。

 

平家のデメリット

 

①金額が高いと思われがち

金額的に1番費用を抑えられるのは1階と2階が同じ面積の総2階建になります。階段を除く床面積が同じなら、2階建よりも平家の方がコストが高いという事になります。これは単純に基礎の面積の違いが大きな要素となります。ただしこれは総2階建の場合で、例えば2階は子供部屋だけとかってなると必ずしも平家の方が高くはなりません。

②土地の広さが必要

これは当然ですが、平家を建てるにはある程度の敷地の広さが必要になります。建蔽率が何%なのかや建物の要望にもよりますが、シーナリーハウスの過去の事例を見ると45坪の土地に平家(車2台)を建てた実績はあります。

③密集地の場合、陽当たりが良くない

あまり広くない土地で周りを2階建に囲まれた土地の場合、どうしても陽当たりが良くない場合があります。それでも平家を希望される場合は、中庭を設けて光を取り込むなどの工夫が必要になってきます。それでも陽当たりが厳しい場合は2階建ですね。

 

2階建のメリット

 

①狭い土地でも、広い床面積を確保しやすい

50坪程度の土地の場合、平家と比較したときに2階建の方が室内の床面積と庭の広さの両方を確保しやすいです。

②プライバシーを確保しやすい

これは2階部分の事2階が寝室や子供室がある場合と、2階リビングの場合があると思います。いずれにしても2階部分が周りからの視線を遮りやすくプライバシーを確保しやすいです。特に寝る時に窓を開けたいという方には防犯上安心感があるかと思います。

③陽当たりや眺望を確保しやすい

密集地の場合は2階部分の方が日当たりは確保しやすいです。また遠くのいい景色が眺められる眺望が最高な場所では、また土地が広くても2階リビングをオススメする場合もあります。

 

2階建のデメリット

 

①階段の上り下りが発生する

老後の事を考えると2階建の1番のデメリットですね。そこでこの対応策はまずは階段をゆるい勾配にして、手摺りは必ず付ける。場合によっては、将来ホームエレベーターを付けられるよう当初の計画段階から考慮したりしています。

②平家以上に構造的配慮が必要

構造計算をするから1階と2階の柱や壁はどうでも良いわけではなく、柱や耐力壁などの上下のつながりを考慮しないとなどの部材が大きくなり、不経済な建物になりやすいです。ここは設計者の腕の問題ですが。

③メンテナンス費用が高くなる

主に外壁のメンテナンスですが平家の場合足場がなくても工事できる場合が多いですが、2階建の場合は必ず足場が必要になり、その分メンテナンスの費用がかかってきます。

 

平家と2階建のメリットとデメリットを比較した場合、一般的な見解としては上記に記載した内容になるかと思いますが、実際にはそう単純な事ではなく、土地の広さや形状や方位、まわりの建物との位置関係、冬の日差しの方向、法的な制約、そこに住まれる方の生活の要望など、さまざまな事が関連します。

なかなか素人の方が簡単に判断できるものではありません。そこで総合的に考えて平家がいいのか2階建がいいのか、私たちプロが判断していきます。

 

ちなみにシーナリーハウスのモデルハウスは2階建です。ただし1階部分は平家として生活は完結し、2階はフーリスペースとしての予備室となっていますのでほぼ平家として見ていただいて良いかとおもいます。

 

平家がいいのか2階建がいいのか、その辺りを意識しながらモデルハウスをご覧頂くのも良いかと思います。