シーナリーハウス、チーフ設計プランナーの幸野成一です。
以前のブログで「風景を作るのは屋根」というタイトルで、屋根の素材や形状による印象の違いについて屋根を深掘りして書かせていただきました。
今回はその続編で「外壁に何を選ぶ」について書きたいと思います。
シーナリーハウスでは設立当初から「大分の風景をつくる」をメインコンセプトにかかげ、家づくりをしてきております。
その風景をつくる重要な3つの要素が屋根、外壁、窓になります。
この中でも外壁は目に入る面積が1番広い重要な要素であります。この外壁をどのように選択していくかということは、その土地にこの建物をどう印象付けるかという観点からとても重要な事になります。
シーナリーハウスでは外壁は何でも使えますとはしておらず、原則メンテナンスの必要ない将来的に手に入る事のない、見た目にも美しさ素材を厳選してご提案しております。
その厳選している素材は以下の4つの素材です。
①焼杉
②塗壁(そとん壁や漆喰など)
③ガルバリウム鋼板
④板張り
ここから各素材の特徴と実例をみていただきたいと思います。
①焼杉
焼杉は杉板の表面を「三角焼き」という昔ながらの煙突焼きで焼き焦がす事で炭化させた外壁材となります。高い耐久性と耐候性があり、炭の表面の層が紫外線や雨水から内部の木材を守り、腐りにくくする効果があります。
なんといっても一番の魅力は独特の重厚感ですね。シーナリーハウスのモデルハウスの外壁で大分では初めて使用している材料ですので、シーナリーハウスでは焼杉を選択されるお客様が多いようです。
ちなみにシーナリーハウスで使われている焼杉は鹿児島のベガハウス(関連会社のトクエイ)で焼いている焼杉になります。
一つだけ気をつけないといけないのは触ると黒い炭が服についてしまう事です。そのため、玄関、ガレージ、物干し近くなどは、焼かない杉に黒塗装をした材料を使たり、汚れにくい他の材料と組み合わせて場所によって使い分けをしています。
もうみなさん、見慣れていると思いますが、焼杉の実例をご紹介致します。
和瓦の別府青山の家

中庭と暮らす宇佐の家

天空の角子原の家

②塗壁(そとん壁や漆喰など)
塗壁という分類でいくと、たくさんのメーカーと商品があります。ただ商品によっては化学物質などが含まれるモノも多いので、シーナリーハウスでは自然素材にこだわり、外部で使用する塗壁はそとん壁と漆喰に厳選しています。
そとん壁はシラスという火山噴出物を主原料とした素材です。シラス特有の微細な多孔質構造により、高い調湿性と断熱性を備えています。左官職人の手仕事による施工で表面をかき落としと言われるゴツゴツした表面とし、自然の土を感じる表情となっています。
そとん壁の実例をご紹介致します。シーナリーハウスでは全体的に使うより、部分的に玄関などで使うような使用例が多いです。
食を彩る別府の家

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③ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板はアルミニウムと亜鉛の合金でメッキされた鋼板になります。形状は小波丸、小波角、幅広角の3種類を使い分けます。
小波丸などは昔ながらのトタンと形状が同じなので錆びやすいと勘違いされやすいのですが、中身の素材が全く違うので、さびに強く、高い耐久性のある素材と言えます。
色の種類はたくさんあるのですが圧倒的に黒を選択される方が多いようです。基本ガルバリウム鋼板はメンテナンスをする必要はありません。外壁材でもあるのですが、軽量であることと、高い耐久性からシーナリーハウス多くの建物の屋根で使用している素材になります。
スカイリビングの家

暮らしを楽しむスキップフロアの家

④板張り
板張りで使用するのは杉板又は米杉(レッドシダー)を使用します。木材を外壁で使用する場合、耐久性を心配する方も多いのですが、水にあまり濡れないように長い庇(屋根)をきっちりかけ、雨に濡れにくくしていれば、かなりの耐久性があります。
京都や奈良の数100年前の建物が、その耐久性を立証しています。
小さな三角屋根の家

空につながる家

また、外壁の素材を上下階で変えた実例をご紹介します。
二階リビングの由布狭間の家

シーナリーハウスのモデルハウスは焼杉の家ですが、玄関周りは木板張りとなっています。

外壁の素材の違いにより家は表情が変わります。
でも最終的にどの素材を選ぶかは直感的な好みによるような気がこれまでの個人的な経験ではします。
シーナリーハウスでおすすめしている、この4つの素材はどれを選ばれても間違いなく、その場に馴染むモノだと思っています。
「百聞は一見に如かず」
実際に見学会などに足を運んでいただき、ご自身の目でその違いを感じていただければと思います。




