シーナリーハウス、チーフ設計プランナーの幸野成一です。
私が設計において常に大切にしていることの一つに、外部と内部をゆるやかにつなぐ、「軒下」の存在があります。
軒下は、ただ雨風をしのぐためだけの場所ではありません。
四季の移ろいを感じながら、家族や友人との時間をゆったりと過ごす。そんな豊かな暮らしを生み出す、大切な空間です。
今回は日本の伝統的な家屋に見られる軒下の魅力に触れながら、現代の暮らしに溶け込む心地いい軒下空間のつくり方について実例をまじえ書きたいと思います。
日本の家屋は古くから自然とともに暮らす知恵が詰まっています。
軒下空間もその一つで、夏は強い日差しを遮り、冬は暖かな光を取り込む、まさに自然の力を借りた優れたデザインです。
例えば、縁側。
これは軒下空間の代表例と言えるでしょう。縁側では庭を眺めながらお茶を飲んだり、子どもたちが遊んだり、近所の人と立ち話を楽しんだり。
家の中と外をつなぐ、開放的で心地いい場所として、多くの人々に親しまれてきました。
軒下空間をただの屋根の下に終わらせず、暮らしを豊かにする「居場所」にするために、私が設計で大切にしているポイントをいくつか紹介します。
①できる限り軒は深く
最低でも900以上の深い軒により夏の日差しを遮り、室内への熱の侵入を防ぐ事ができます。
また、雨の日でも窓を開けられ、風通しを確保できます。
②軒下の床の連続性
室内から軒下にもうける縁側の素材を木にして段差を設けない事で、室内の床が外まで広がる視覚的な広がり効果により、実面積以上に室内が広く感じられます
③食事を楽しめる広さを
軒下の空間をテーブルや椅子を置けるような広さを持たせることで、食事やコーヒー、BBQなどを楽しむ事ができる、軒下の快適な空間となります。
④軒下と庭の繋がり
室内空間と庭をシームレスにつなげることで室内から庭への視線が抜け、広がりを感じる空間になります。
⑤軒下の床の素材にこだわる
軒下の床材はウッドデッキの木、石土間の自然石など、自然の素材を使うことで、温かみのある落ち着いた雰囲気を演出できます。
⑥軒天の素材にこだわる
可能な限り軒天には米杉などの板張りや、化粧垂木と杉板張りなどの木を使いたいと思っています。
細部にまでこだわることで、軒下が上質な空間へとなっていきます。
⑦雨を楽しむ
軒下の縁側は雨の日でも雨に濡れにくく、そこに座ると雨音を楽しめる、心地いい空間になります。
⑧軒は外観デザインの重要な要素
屋根の形状と同様、軒下の素材と形状は外観の印象を決定づける重要な要素の一つです。
ここからは、シーナリーハウスの実例をいくつか見ていきます。
「中庭と暮らす宇佐の家」


2段に重なる軒が重厚感を増し、その軒下はウッドデッキと造作ベンチがあり、食事やコーヒーを楽しむ事ができます。
「和瓦の別府青山の家」


化粧垂木の軒天。その軒下には木の縁側が設けられ、さらにその下には石土間が設けられています。
「景色を取込む スキップフロアーの家」


ここの軒下は室内の通り土間、石土間へと繋がっています。
「食を彩る別府の家」


この部分だけ1300羽出した木板張りの軒とその下の縁側が庭と繋がっています。
軒下はただの屋根の下ではありません。
そこには季節の移ろいを感じる時間、そして何よりも心安らぐ居場所が生まれます。
これから家を建てる方、ぜひ軒下空間の可能性について考えてみてください。
たった一つの工夫が、日々の暮らしをより豊かに、より心地いいものに変えてくれるはずです。
心地よい軒下は、いつでもシーナリーハウスのモデルハウスで体感できます。
百聞は一見にしかずです。
是非シーナリーハウスのモデルハウスでご体感下さい
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